吹奏楽部OBと現役生

息子さんは、中学から吹奏楽部に所属した。

コンクールには出場しない学校だったので、

今年、高校に入り、また吹奏楽部に入部すると聞いたときは

 

「コンクール見に行ける!絶対、見に行こう!」

 

と、母は楽しみで日程なんかも調べ、早々と手帳に書き込んでいた。

しかし、このコロナ禍。

コンクール自体が無くなってしまった。

まぁ、文化祭があるかぁと、前向きにとらえたものの

それさえも「3年生の保護者のみ」となってしまった。

 

なにひとつ、見に行けない。

そりゃ自分だって所属バンド、所属クワイヤーの出番も本番も

ことごとく無くなってるんだから当たり前っちゃ、当たり前。

でもなぁ、母は楽しみだったんだよ、本当に。

高校の部活なんて実質2年間しかできない。

だから、この2年間は息子の出番、本番を優先に、

絶対全部見に行ってやる~って、思ってたんやもん。

ことごとく無くなってしまったやん。(泣)

 

それでもまぁ息子さんは、こんな中でもそれなりに楽しく

部活動をしているようにも見える。

昨日は、録音したという文化祭での曲をきかせてくれた。

 

最近、テレビなんかで有名処の吹奏楽部をよく見かけるが

まぁ、そんなとことは違います。(笑)

 

音程もびみょー、リズムも走ったり、ひっぱったり。

おい、ラッパ、しっかり吹けよ。

おい、クラリネット、リードミスすんなよ。

おい、サックス、もっと歌えよ。

おい、トロンボーン、腹の底から音だせよ。

おい、ホルン、聴かせどころはもっと鳴らせよ。

 

そんな感じの演奏。(笑)

でも、アタシがいたときと変わってない何かがあった気がする。

決してうまくないけど、一生懸命練習して、今、吹いてる。

楽しく吹いてる。みんなで吹くことが楽しい。

これぞ、我が吹奏楽部のサウンドだわ。

35年経ってるけど、そこんとこは変わってない気がした。

 

1日でも早く、アタシも居たところで吹く息子さんの吹く姿を見れますように。